2025年3月4日
SMエンターテインメント、シンガポールにK-POPトレーニングアカデミーを開設へ
韓国の大手芸能事務所SMエンターテインメント傘下のトレーニングアカデミー「SM Universe」が、2024年6月にシンガポール初のK-POPトレーニングアカデミーを開設する。東南アジアでは初の試みとなる。
新アカデミーは、オーチャードリンクの若者向け施設*Scape内に設置される。同施設は現在改装中だが、一部はすでに利用可能となっている。
21週間の集中トレーニングと韓国研修
同アカデミーの主力プログラムは、21週間にわたる集中的なトレーニングで、歌唱、ダンス、音楽制作を重点的に指導し、ステージパフォーマンスの向上を図る。プログラムの最後には、ソウルのSM Universeキャンパスでの1週間の強化研修があり、優秀な生徒には韓国のエンターテインメント事務所のオーディションを受ける機会が与えられる。
K-POPの名門SMエンターテインメントの指導
SMエンターテインメントは、H.O.T.、東方神起、Super Junior、少女時代など、K-POPの世界的ブームを牽引したアーティストを輩出してきた。近年では、ボーイズグループRiizeやガールズグループAespaが活躍している。
対象年齢と受講料
シンガポールキャンパスのスポークスマンによると、年齢制限は特に設けられていないが、13歳から18歳の学生が主な対象となる見込みである。プログラムの受講料は約1万USドル(約1万3,510Sドル)で、初回の募集枠は約50名に限定される。入学にはオンラインオーディションが必要で、応募者のスキルを評価する。
また、短期集中プログラムも用意され、パフォーマンス向上を目指す受講者にも対応する。
韓国のSM Universeとシンガポール校の違い
韓国では2022年に設立されたSM Universeアカデミーが、プロデュース、歌唱、ダンス、モデル、演技の5専攻を提供する3年間のプログラムを運営しており、1学期の学費は最大1,000万ウォン(約9,250Sドル)とされる。
韓国校が正式な教育課程から離れた学生を対象とするのに対し、シンガポール校は放課後の学習プログラムとして設計されている。
東南アジアの才能育成を目指す
SM Universeのチーフエグゼクティブ、チャン・ジェウォン氏は「東南アジアに進出し、新たな才能を育成できることを楽しみにしている。このアカデミーは、地域のK-POPアーティスト志望者に世界水準の教育を提供し、国際舞台での活躍を支援する」とコメントした。
シンガポール校のディレクター、ジョナサン・アン氏も「シンガポールキャンパスの設立は、東南アジアの若手アーティストの育成と成長機会の提供に対する当社の強い意志を示している」と述べた。
SMエンターテインメントのノウハウを活かした本格的なK-POPトレーニングが、シンガポールでどのような影響を与えるのか注目される。