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経済

2025年1月17日

チャンギ空港、2024年の世界第4位の国際空港に

 シンガポールのチャンギ空港は、2024年における国際線の座席供給数で世界第4位となった。航空業界データ提供会社OAG Aviationが1月15日に発表した最新統計によると、同空港の年間座席供給数は4,150万席で、2023年の3,610万席から15%増加した。
 
 ランキングでは、1位にドバイ国際空港(6,020万席)、2位にロンドンのヒースロー空港(4,840万席)、3位に韓国の仁川国際空港(4,160万席)が続いた。アジア太平洋地域からは、チャンギ空港と香港国際空港(3,460万席、第9位)の2空港がトップ10入りを果たした。
 

成長の背景と展望


 OAGのアジア担当責任者であるマユール・パテル氏は、チャンギ空港の座席供給の適応性と慎重な運営を評価し、アジア太平洋市場の回復が同空港の成長を後押ししたと述べた。また、シンガポールは国境をいち早く再開したことで、地域の競合空港に対して優位性を確保したと指摘した。
 
 一方、韓国の仁川国際空港は2023年の第7位から第3位に躍進し、座席供給数が前年比24%増加。これは日本や東南アジアへの旅行需要の増加、格安航空会社の拡大、若年層の旅行意欲の高まりが要因である。
 
 今後の展望について、パテル氏は仁川や香港国際空港の拡張計画が進む中で、チャンギ空港が順位を下げる可能性を指摘する一方、その広範なネットワークとハブ空港としての地位が維持されると予想している。
 

世界最忙路線にシンガポール路線もランクイン


 2024年、クアラルンプール-シンガポール路線は5,380万席で世界第4位となり、香港-台北(680万席)やカイロ-ジェッダ(550万席)などに次いだ。この路線は2023年には最も多忙な路線として知られていた。
 
 2019年に第4位だったチャンギ空港は、新型コロナ以前の水準(4,250万席)まであと2%に迫っている。

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