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日系企業・社会

2025年1月15日

エプソン、2027年にトアス工場閉鎖へ 350人が影響を受ける見込み

 日本の電子機器メーカー、エプソンがシンガポールのトアス工場を2027年までに閉鎖する計画を発表した。同社は、工場建物を売却するため、現在販売に出している。
 
 販売中の建物は2階建てで、敷地面積は約30万7,420平方ftに及ぶ。マーケティング代理店のCBREによると、建物の延床面積は30万2,458平方ftで、最大76万8,550平方ftまで建設可能である。契約残存期間は31年で、エプソンは約5,500万Sドルでの売却を目指しているという。
 

閉鎖で350人の従業員に影響


 エプソンは2024年、トアス工場の運営を今後3年かけて段階的に終了する計画を発表した。この閉鎖により、約350人の従業員が影響を受ける見込みである。
 
 一部の業務は2027年までに海外へ移管されるが、シンガポールにはプラント工場、中央倉庫、東南アジア地域のマーケティングおよび販売の拠点としての本社が引き続き残る予定である。
 

従業員へのサポート


 影響を受ける従業員には、2024年4月19日に通知が行われた。エプソンは「労使協定で定められた条件を超える充実した補償パッケージ」を準備していると述べている。また、シンガポール先端製造業労働組合(AMEU)と連携し、再就職支援、離職手当、継続雇用のための支援を行う方針である。
 
 エプソンの閉鎖計画は、シンガポールの製造業における構造変化を象徴する動きと見られている。

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