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社会

2025年1月14日

クリスマスシーズンに違法改造。LTAが取り締まりを強化

 クリスマスシーズンに車をイルミネーションで飾った一部のドライバーが、違法改造として取り締まりを受けた。
 
 1月3日、シンガポール陸上交通庁(LTA)はフェイスブック投稿で、12月下旬の全国的な取り締まりで86台の車両が165件以上の違反で摘発されたと発表した。その中には、フェアリーライトで飾られた車も含まれていた。特に暗色のセダン車は、違法な装飾ランプを設置した50台の1つとして摘発された。
 
 LTAは同期間における違法改造の中で、装飾ランプに関連する違反が最も多かったと述べ、さらに39台が改造排気システムを搭載していたことが判明したと語った。
 
 一部の装飾された車両の写真はSNSで拡散され、28万人以上のフォロワーを持つフェイスブックページ「SG Road Vigilante」でも紹介された。この投稿には400件以上のリアクションと180件以上のコメントが寄せられ、ネットユーザーの反応は賛否両論であった。
 
 「これは何も問題ないと思う。ただ祝いたいだけなのに」と擁護する声がある一方で、「他の運転者の注意をそらす」といった批判も見られた。
 
 LTAは公式ウェブサイト「One Motoring」による規定を指摘し、こうした装飾ランプは「他の道路利用者を混乱させる恐れがある」と説明した。装飾ランプには、ワイパーに取り付けられたLEDライトや車体下のネオンライト、点滅ランプなどが含まれるとされている。
 
 違法改造を行った者には最大5,000Sドルの罰金、3ヵ月以下の懲役、またはその両方が科される可能性がある。再犯者には罰則が倍増する。
 
 同様の事例は過去にも発生しており、2024年6月には「Polite」とデカールが貼られた車両が警察車両に類似しているとして問題視され、所有者に警告が発せられた。また8月には香港のタクシー風に改造された車が摘発され、装飾の取り外しが命じられた。
 
 LTAは引き続き、違法改造車両への取り締まりを強化していく方針である。

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