2024年11月20日
マリーナベイ・サンズ、120億Sドル規模のローン調達を計画
シンガポールの統合型リゾート「マリーナベイ・サンズ(MBS)」が、約120億Sドル(約1兆8,000億円)の融資を求めていることが明らかになった。この規模の資金調達はシンガポール史上最大となる。
DBS銀行、マラヤン銀行、OCBC銀行、UOB銀行が融資の調整を担当しており、7年の融資期間を持つこの資金は、他の金融機関にもシンジケート形式で提供される予定である。ただし、交渉が進行中のため、条件は変更される可能性があるという。
今回の融資は、2019年8月に締結された40億Sドル規模の7年ローンの再融資に加え、MBSリゾートの拡張計画の資金調達に利用される見込みである。この拡張計画の総費用は、当初の34億Sドルから80億Sドル(約1兆700億円)に倍増している。
MBSの拡張計画には、新たな第4タワーの建設が含まれており、政府の承認を経て2031年初頭までに完成する予定という。また、1万5,000席のアリーナや新たな会議スペースも追加される計画という。
親会社であるラスベガス・サンズはこの件に関するコメントを控えており、MBSも詳細を提供する状況にはないと述べている。
なお、シンガポールでの過去最大のシンジケートローン記録は2012年の93億Sドルで、タイの億万長者チャルーン・シリワタナパクディ氏がフレーザー&ニーブを買収する際に調達されたものという。今回の計画が実現すれば、これを大きく上回る記録的な資金調達となる。