シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール航空、競争激化の中で増便を継続する方針

経済

2024年11月12日

シンガポール航空、競争激化の中で増便を継続する方針

 シンガポール航空(SIA)は、競争の激化により収益が圧迫される中でも、インドや東南アジアでの成長機会を見据え、運航容量の拡大を続ける意向という。10月までの四半期では競合の増便により1人当たりの収益が減少し、グループの純利益は前年同期比59%減の2億9,000万Sドルに落ち込んだ。
 
 SIAのリー商務担当役員は、全クラスで旅客単価が下がっているとし、今後も収益減少が予想されると述べたが、収益水準は2019年比で12%高く「健全な水準」を維持しているとしている。
 
 11月11日の記者会見では、空港手数料の引き上げや燃料価格上昇が業界全体に影響を与えるとしつつも、旅客需要は依然として堅調で、競争があっても増便計画を抑えない方針を示した。
 
 また、SIA傘下の格安航空会社スクートは新たにベトナム、インドネシア、中国への路線を発表し、その他の地域にも増便する。一方、SIAが出資するインドのVistara航空はエアインディアと合併し、インド市場での成長に引き続き関与する予定という。
 
 供給チェーンの問題により一部の機材受領が遅れている中、SIAは地元の施設を活用し、整備体制の強化に取り組んでいる。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPシンガポール航空、競争激化の中で増便を継続する方針