2024年9月30日
セントーサ工事現場で作業員死亡事故発生
9月29日の朝、シンガポールのセントーサにある工事現場で、44歳のバングラデシュ人作業員が鋼鉄構造物に衝突され、死亡した。事故はリフト作業中に構造物の一部が崩壊し、その作業員に直撃したことが原因という。現場に到着した救急隊員により、その場で死亡が確認された。
シンガポール警察と民間防衛隊(SCDF)は、午前8時頃に8 Sentosa Gatewayで事故の通報を受け、現場に駆けつけた。警察によると、事件性はないと見られ、現在も調査が進行中という。
シンガポール労働省(MOM)は、事故が発生した現場の施工業者であるSunray Woodcraft Constructionに対し、現場でのリフト作業をすべて停止するよう指示した。MOMは「リフト設備や支援構造物は、安全基準に基づいて設計・設置・点検が行われる必要がある」と述べ、安全対策の強化を促している。
事故が発生したのは、元マリタイム・エクスペリエンシャル・ミュージアムがあった場所で、現在はリゾート・ワールド・セントーサ(RWS)のS.E.A.アクアリウムの拡張工事が行われている区域である。このエリアは一般の立ち入りが禁止されており、RWSと施工業者は当局の調査に協力している。
この拡張プロジェクトは2022年に開始され、完了時にはS.E.A.アクアリウムが3倍の規模となり、研究および学習センターも併設される予定である。
MOMの統計によると、2023年には36件の労働災害による死亡事故が発生しており、2022年の46件、2021年の37件と比較するとやや減少している。