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経済

2024年9月25日

8月のシンガポールのコア・インフレ率、2.7%に上昇

 8月、シンガポールの家庭のコア・インフレ率が2.7%に上昇した。これは、サービス分野のインフレが上昇したためで、特に旅行関連の費用が影響しているという。ただし、全体のインフレ率はここ2年以上で最も低い水準となっており、専門家は10月に予定されているシンガポールの金融政策は現状維持され、金融緩和は2025年に実施される可能性が高いと見ている。
 
 コア・インフレ率は、交通費や住宅費を除いた家庭の支出をより正確に反映する指標で、8月に前年比2.7%の上昇を記録した。これは2月以来初めての上昇で、7月の2.5%(過去2年以上で最低水準)からの増加である。
 
 支出カテゴリの中でも、特にサービス分野がインフレの押し上げに大きく寄与し、7月の2.9%から8月には3.3%に上昇した。この背景には、休暇関連の費用が増加し、航空運賃の下落幅が小さくなったことが挙げられる。
 
 マレー銀行のエコノミスト、ブライアン・リー氏は、この8月の休暇費用の上昇の主な原因としてパッケージツアーを挙げており、「シンガポール人の強い旅行需要が、9月や12月の学校休暇前の予約によってこの上昇に寄与した可能性がある」と述べている。

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