2024年9月25日
Qoo10、シンガポールでの決済サービス停止命令
シンガポールのオンラインマーケットプレイス「Qoo10」は、出店業者への複数の支払い遅延を理由に、シンガポール金融管理局(MAS)から決済サービスの提供停止を命じられた。9月23日のMASの声明によると、Qoo10は未解決の請求に対して支払いを行うことが許可されるが、新規の決済サービス提供は一時中断となる。
Qoo10は、2024年4月から8月にかけて多くの業者から支払い遅延に関する苦情が寄せられており、MASはこれに対応するよう求めてきたが、一部の問題が未解決のままであった。9月初旬には、Qoo10がMASに対して支払い遅延がさらに拡大する可能性があると報告し、MASは同社に改善の機会を与えたが、最終的に決済サービスの停止を命じる決定に至った。
今回の停止命令は、Qoo10のECプラットフォーム自体の運営を禁止するものではないが、今後は第三者の決済サービスプロバイダーを利用する可能性がある。MASは、Qoo10が支払い遅延を解消し、業者と顧客の利益を守る能力を証明できた場合に、サービス再開を検討するという。
また、支払い遅延に苦しむ業者には、商業的な紛争解決や資金回収のための法的手続きが可能であるとし、企業金融スキームの利用を促している。