2024年9月2日
シンガポールの新型コロナウイルスによる死者数、2024年6月までに2,102人
シンガポールでは、新型コロナウイルスのパンデミックが始まった2020年から2024年6月までに、合計2,102人が死亡した。これは、同国の公衆衛生専門家によると、比較的低い数字だとされている。
シンガポール保健省(MOH)のデータによると、新型コロナウイルスによる死者数は他国と比較して少ないものの、パンデミックは高齢化が進む人口に影響を与え、年齢標準化死亡率を押し上げた。この指標は、人口構造の変化を除外して、時間を超えた公正な比較を可能にする。
年齢標準化死亡率は、2020年の1,000人あたり5.2から2022年には5.9に上昇し、その後2023年には5.6に再び低下した。MOHは、パンデミックの影響により2021年と2022年の死亡率が増加したと指摘しているが、2023年にはパンデミック前の水準に戻ったと報告している。
新型コロナウイルスにより直接死亡したのは2,102人で、そのうち2,035人がシンガポールの住民であった。MOHは、ワクチン接種が高齢者の保護に重要であったことを強調し、今後も予防接種が重要であるとしている。