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社会

2024年7月23日

油流出事故後、イーストコーストパークのビーチセクションが再開

 イーストコーストパークの2つのビーチセクションが、6月14日の油流出事故後の清掃作業を経て再開された。太陽を楽しむ人々は、再開されたセクションBとEで水上スポーツを楽しむことができるが、泳ぐことは出来ない。
 
 7月22日にシンガポール国家環境庁(NEA)が発表した声明によると、再開されたビーチではカヤックなどの水上スポーツは可能だが、ウェイクボードやスタンドアップパドルボードなどの直接接触型の水上スポーツや水泳は避けるようにしているという。
 
 NEAは「ビーチの使用は安全ですが、ビーチの水で泳いだり、直接接触型の水上スポーツを行ったりすることは控えて欲しい」と述べた。また、ビーチの水質を引き続き監視し、水質が正常に戻り安定した時点で全ての水上活動を再開する予定という。
 
 一方、セクションBとEでは陸上活動は通常通り行える。NEAによれば、イーストコーストパークの陸地と海域からは大部分の油が成功裏に除去された。さらなる汚染を防ぐためにブームも展開されている。
 
 特別な装備を持った訓練されたスタッフが、岩の隙間や構造物の間、砂に閉じ込められた油など、清掃が難しいエリアから油を除去した。イーストコーストパークの他のエリアでは、立ち入り禁止区域が残り、清掃作業が続けられている。
 
 NEAは「これは反復的な清掃プロセスであり、一つのサイトから流れ出た油が新たなサイトを汚染する可能性があるため、継続的な清掃が必要である」と述べた。
 
 6月14日午後2時20分頃、オランダ船籍の浚渫船Vox Maximaがシンガポール船籍のバンカー船Marine Honourに衝突し、400tの油が流出した。油は潮流により、セントーサ、ラブラドール自然保護区、南部諸島、マリーナサウスピア、イーストコーストパークなどの海岸線に達した。
 
 また、油はマレーシア南部の海岸にも広がり、ジョホール州のペンゲランの約1kmの海岸線に影響を及ぼした。ジョホールの保健環境委員会委員長のリン・ティアン・スーン氏は、7月1日にこの地域での清掃作業がほぼ完了したと述べた。

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