2024年7月10日
SIAとスクート、イラン領空の飛行を再開
シンガポール航空(SIA)とスクートは、フランクフルトやイスタンブールなどの目的地へ向かう便で、イラン領空の飛行を再開したことによって、到着時間が短縮された。
6月27日からイラン領空の飛行を再開したことで、これらの航空会社の便は以前よりも早く目的地に到着するようになった。SIAは、4月13日午後1時にイランがイスラエル領土への初の直接攻撃を行った後、イラン領空の飛行を停止していた。
SIAの広報担当者は、イラン領空の飛行再開は、シンガポールとアムステルダム、ブリュッセル、コペンハーゲン、フランクフルト、イスタンブール、ロンドン、ニューヨーク(JFK)、ニューヨーク(ニューアーク)、マンチェスター、ミラノ、ミュンヘン、パリ、ローマ、チューリッヒの14の目的地間のSIA便に適用されると述べた。
スクートが運航するシンガポールとアテネ間の便も、イラン領空を飛行している。
フライト追跡ウェブサイト「FlightAware」の調査によると、6月27日以降、シンガポールと影響を受けた目的地間の一部の便で最大1時間の短縮が見られた。例えば、6月27日以前はシンガポールからフランクフルトまでのSQ26便は約13時間かかっていたが、6月27日以降は約12時間に短縮された。また、シンガポールからイスタンブールまでのSQ392便は、6月27日以前はほぼ11時間かかっていたが、6月27日以降は約10時間に短縮された。
SIAの広報担当者は、SIAグループは天候条件、安全性およびセキュリティの考慮、国際および地域の機関からの勧告、独立した外部セキュリティコンサルタントからの洞察、規制制限などの複数の要因に基づいて、定期的に飛行経路を見直して決定していると述べた。
イランは4月13日に、4月1日にダマスカスの領事館に対するイスラエルの攻撃に対する報復を行った。この攻撃で革命防衛隊の将校7名が死亡した。イスラエルは4月1日の攻撃の責任を確認も否認もしていない。