2024年7月4日
マレーシア、ジョホール国境で新たなQRコードシステムを試験運用
マレーシアは、シンガポールとの国境通過を迅速化するため、マレーシア人旅行者向けに新たなQRコードシステム「MyRentas」を試験運用開始した。これにより、3万5,000人以上がこのシステム登録してる。
MyRentasは、ジョホールバルのバンガナン・スルタン・イスカンダル(CIQ)複合施設で利用でき、試験運用は6月23日に始まった。これに先立ち、6月1日からセカンドリンクのスルタン・アブ・バカル・コンプレックス(CIQ)で「MyTrip」というシステムも導入されている。
現在までに、主に頻繁な旅行者を含む15万人以上がMyRentasおよびMyTripに登録している。ジョホール州のインフラ・交通・通信委員会のモハマド・ファズリ・モハマド・サレー委員長は、両システムが3ヵ月の概念実証期間中であると述べた。
現在、MyRentasはAndroidモバイルユーザーのみが利用可能である。また、第三のアプリケーションも近く開始される予定で、最も適したシステムを選定する方針という。さらに、バイク利用者向けには「MyBorderPass」というアプリがまもなく導入され、8年前に開始された問題の多いMBikeシステムを置き換える予定という。
試験運用中の問題について、モハマド・ファズリ氏は、チェックポイントでのインターネット速度が遅いため、特にピーク時にQRコードの生成が遅れることがあると述べた。これに対して対策を検討中であり、全体的には大きな苦情はないという。
QRコードアプリケーション以外にも、eゲートや手動カウンターなど、他の入国審査手段が提供されていると安心を呼びかけた。報告によれば、MyTripとMyRentasのQRコードアプリケーションは、バス一台分の乗客の通過時間を75%以上短縮し、約20人の乗客を5分以内に処理できるとされている。