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社会

2024年6月5日

雷が原因で電力制御ボックスに損傷、6月3日の列車運行に支障

 6月3日、北南線の運行が停止した原因は、クランジ駅付近の電力制御ボックスが雷によって損傷を受けたことにより、電力トリップが発生したためだとSMRTが発表した。
 
 SMRTは6月4日のFacebook投稿で、損傷を受けたのは緊急停止や修理、点検を安全に行うためのエネルギー供給を遮断する安全装置である切断スイッチを含む部品だと説明した。
 
 安全対策として、クランジ駅とウッドランズ駅間の列車運行が停止され、SMRTの技術者が損傷したスイッチを隔離し、安全に修理を行った。
 
 列車運転士はクランジ駅から約20mの場所でトラックサイド機器箱に小さな火を発見し、緊急停止スイッチを作動させた。これにより、列車が線路上で立ち往生するのを防ぎ、乗客が最寄りの駅まで歩く必要がなくなった。
 
 損傷したスイッチは焼損しており、現在調査のために送られ、交換された。
 
 電力トリップは6月3日午後5時50分頃にクランジ駅とマーシリング駅間で発生し、ピーク時の北南線の北部区間の運行に2時間以上の支障をもたらした。
 
 これは雷による電力トリップが列車運行に支障をきたした初めての事例ではない。2017年11月にも、雷がトラックサイド機器を損傷し、ベドック駅に接近する西行き列車が停止した。
 
 当時も雷が列車を直撃したとの憶測があったが、SMRTはトラックサイド機器に影響があったと説明した。列車はファラデーケージで保護されており、雷が当たっても安全という。
 
 2016年5月には、ヨーチューカン駅とカーティブ駅間で雷が列車に影響を与え、1時間近くの遅延を引き起こした。

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