シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP誘拐を自作自演して、5,600Sドルをだまし取ろうとした旅行者を...

社会

2024年3月12日

誘拐を自作自演して、5,600Sドルをだまし取ろうとした旅行者を起訴

 シンガポールに滞在していた中国人観光客の叔母が先週、見知らぬ人物から甥が誘拐され、3万元(5,630Sドル)の身代金を要求されたとのメールを受け取ったとシンガポール警察(SPF)に通報があり、3時間以内に警察官が誘拐被害者とされるLiu Changjian(33歳)をマリーナベイ地区で無事発見した。
 
 捜査の結果、この中国人はギャンブルで負けた3万Sドル(約332万円)を取り戻すために誘拐を自作自演したとされることが判明した。
 
 Liuは3月11日に法廷に連行され、詐欺未遂罪の一件で起訴された。
 
 裁判書類によると、Liuは3月7日から8日にかけてMarina Bay Sands Casinoにいた叔母を騙そうとしたとされている。
 
 また、Liuは3月1日にシンガポールに入国し、5日後に中国に帰国する予定だったが、帰国できなかった。Liuの叔母はその後、メッセージング・プラットフォームのWeChatを通じて、旅券写真が転送されたテキスト・メッセージを受け取ったという。
 
 Liuの叔母は、同じく中国にいる父親に連絡を取り、父親は9日午後7時前にSPFに助けを求めた。
 
 警察官はその日の夜遅く、マリーナベイ周辺でLiuの居場所を突き止めた。彼には2万Sドルから3万Sドルのギャンブルによる借金があることが判明した。
 
 警察の発表によると、Liuは他人のふりをして誘拐を自作自演して、身代金を受け取ろうと、叔母に脅迫メッセージを送ったという。
 
 Liu被告の公判前会見は25日に開かれる。
 
 詐欺未遂で有罪判決を受けた犯罪者は、最高10年の懲役と罰金が科せられる。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP誘拐を自作自演して、5,600Sドルをだまし取ろうとした旅行者を...