米クラウドストライクが新拠点、防御サービス拡充

　サイバーセキュリティーの米クラウドストライクは、アジアの中心的な拠点となる新オフィスをシンガポールに開設すると発表した。既存オフィスから移転し、設備のキャパシティーを倍増させるとしている。また、研修施設を設けて顧客担当者のスキル向上を後押しする。
 
　同社は2016年にシンガポール支店を開設。人員拡大や技術刷新を進め、進化するサイバー攻撃からAI（人工知能）などの新技術を駆使して顧客を保護してきた。2024年度第3四半期（23年8～10月）のアジア太平洋・日本（APJ）地域の売上高は8100万USドルに上り、前年同期から36％増加。全社の10％を同地域が占めるまで成長しており、こうした成功を受けて新オフィスへの移転を決めた。
 
　同社は中小企業からグローバル企業、政府機関に至るまで世界で2万3000者を超える組織にサービスを提供。ジェフ・スウェインAPJ担当部長は、「アジアはサイバー犯罪活動の温床」と述べ、「過去4週間の間でランサムウェアの要求額が2倍以上の850万USドルに達した」と明かした。こうした中でアジアの組織を守るには、最新の防御ソリューションとアプローチが欠かせないと警鐘を鳴らしている。
 

（提供：亜州ビジネスASEAN）