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経済

2023年11月23日

第3四半期の経済成長率1.1%、2期連続で加速

 貿易産業省は22日、2023年第3四半期の実質国内総生産(GDP、確定値)成長率が前年同期比1.1%だったと発表した。プラス成長は11四半期連続。前四半期の0.5%を上回り、2四半期連続で伸びが加速した。23年の成長率は1.0%前後を予想。24年は1.0~3.0%とし、伸びが加速する可能性を示した。
 
 第3四半期の成長率を産業別にみると、製造業がマイナス4.6%で前四半期のマイナス7.6%から下げ幅を縮小。建設業は6.3%(前四半期=7.7%)、サービス業は2.3%(同2.8%)で、伸びが鈍化したものの引き続きプラス成長だった。
 
 製造業では、航空関連などが好調な輸送エンジニアリングを除く各部門で生産が縮小した。一方、建設業は民間・公共事業とも好調で、サービス業は全11部門がプラス。観光業の回復を受け、ホテルが12.9%と最も伸びた。
 
 季節調整済み前四半期比のGDP成長率は1.4%。プラスは2四半期連続で、前四半期の0.1%から加速した。産業別では製造業が0.5%と3四半期ぶりにプラス転換。サービス業は1.1%で、前四半期から伸びが加速した。建設業は0.8%で伸びが減速した。
 
 貿産省は8月、23年の成長率予想を以前の0.5~2.5%から0.5~1.5%に下方修正。今回はレンジ中央付近の1.0%前後とした。外需の低迷により製造業や輸出は弱含むとの見方。一方、観光客の増加でホテル業や航空業が成長を支えるとみている。
 
 24年の成長率は1.0~3.0%と予想した。上半期は主要国の成長率が引き続き低迷するものの、下半期には回復して電子製品の需要が拡大し、シンガポールを含む各国の経済成長が後押しされると期待している。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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