偽の「WhatsApp Web」ページ、267人から60万6,000Sドルを詐取

　11月初以来、237人以上が偽の「WhatsApp Web」ページに関連したフィッシング詐欺に引っかかり、総額60万6,000Sドル（約6,800万円）の損失が発生していると、警察が11月13日（月）の声明で述べた。
 
　これは、WhatsAppの公式ウェブページを検索していたユーザーが、確認されていないURLリンクをクリックすると、詐欺師が感染したWhatsAppアカウントを操作するというもの。
 
　その後、詐欺師は元のアカウントユーザーになりすまし、アカウントの連絡先リストに登録されているユーザーの家族や友人に連絡を取り、融資を要求する。
 
　詐欺師は通常、買い物の代金を支払うため、あるいは経済的に困窮している友人や親戚を助けるために、緊急にお金が必要だと主張するという。
 
　また、詐欺師の中には、追加で送金を要求するために、送金をしたスクリーンショットを共有するように求める者もいて、元の口座ユーザーのものと思われる見知らぬ銀行口座またはPayNow番号への送金を要求される。
 
　被害者は、家族や友達に連絡を取り、彼らが何もお金を受け取っていないと主張されることで、自分たちが詐欺に遭ったことを気づくことになると警察は述べている。
 
　警察は一般市民に対し、WhatsAppの2段階認証機能を有効にし、WhatsApp Webの公式サイトのみを利用するなどのセキュリティ対策を講じるとともに、メッセージングプラットフォーム上で通常とは異なる要求があった場合は注意するようアドバイスする。
 
　また、WhatsAppアカウントの認証コードの共有は控え、定期的にWhatsAppでリンクされたデバイスを確認する必要があるという。
 
　詐欺に関する詳しい情報は、こちらを参照するか、アンチ詐欺ヘルプライン（1800-722-6688）まで電話することが出来る。