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経済

2023年10月27日

新たなLNG基地開発へ、30年までに稼働

 ローレンス・ウォン副首相は10月24日、国内2カ所目となる液化天然ガス(LNG)輸入基地を開発し、2030年までに稼働させる方針を明らかにした。
 
 エネルギー安全保障を強化する狙い。海上に設置する浮体式貯蔵気化設備(FSRU)を導入する方向で検討する。ストレーツ・タイムズが25日付で伝えた。
 
 既存のLNG基地を運営する政府系のシンガポールLNG(SLNG)が第2基地を開発する。年間の受け入れ能力は500万トンを想定。既存の基地の960万トンの半分ほどの規模となる。FSRUとすることで移動を容易にし、柔軟に運営したい考え。既存の基地はジュロン島の陸上に設けられており、2013年に稼働を開始した。
 
 同副首相によると、完成後はLNGだけで国内発電所の燃料需要をまかなえるようになる見通し。パイプラインによる天然ガス輸入に問題が生じた場合でも十分な電力供給を得られることになるという。シンガポールは電源の95%を天然ガスに頼り、多くはパイプラインを通じてマレーシアとインドネシアから輸入されている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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