オープンカテゴリーCOE、15万2,000Sドルに到達、大型車COEも最高値を更新

　10月4日（水）に行われた最新の入札では、オープンカテゴリーの新車購入権（COE）価格が15万Sドルの大台を突破し、過去最高の15万2,000Sドル（約1,660万円）で取引を終えた。
 
　業界のオブザーバーによると、ディーラーは、2024年からリベートがカットされる前の残り2ヵ月の間に車を登録するために、オープンカテゴリーのCOEをより多く貯めようとしている可能性があるという。
 
　さらに、ディーラーは年末の販売目標を達成しようと競争している。
 
　オープンカテゴリー（オートバイを除くあらゆる車種に使用できるが、結局は大型車に多く使用される）のCOEは、前回の入札で記録した14万4,640Sドルを5.09％上回った。
 
　このCOEカテゴリーが記録を更新するのは5回連続である。
 
　エンジンが1,600cc以上で130bhp以上の大型車、または110キロワット以上のパワフルな電気自動車（EV）のCOEプレミアムは14万6,002Sドルに上昇し、2週間前に記録した前回の最高額14万0,889Sドルを3.63％上回った。
 
　小型車のCOEは10万4,000Sドルと、前回の入札で記録した10万5,000Sドルを0.95％下回った。
 
　商用車のCOEも2.5％上昇し、前回の8万3,801Sドルから8万5,900Sドルになった。
 
　二輪車のCOEは1万856Sドルで、前回の1万700Sドルを1.46％上回った。
 
　この最新結果には、自動車ディーラーも驚いているようだ。水曜日の午後4時に入札が締め切られたとき、あるディーラーの総支配人は大声で不思議がったという。
 
　小型車や性能の劣るEVのCOEカテゴリーには1,039件の入札があり、過去4回の平均入札件数が900件未満であったことと比較すると、その差は歴然としている。
 
　このうち、200件近くが入札終了前の最後の5分間で入札された。
 
　入札件数が4桁に突入したのは、2021年10月以来初めてである。
 
　これは、9月29日に陸上交通局（LTA）が発表した、このような車のための追加300のCOEを、10月に行われる2つの入札で均等に再配分するという発表を受けたものである。
 
　LTAは、9月に発表された自動車排出ガス規制（VES）の変更に伴い、自動車購入者から予想される需要を満たすためにCOEを再配分すると発表した。
 
　同時に、2024年1月1日からは、自動車の販売資格を得るための新しいテスト・プロトコルが開始され、既存のテスト基準よりも不利な評価が下されることが予想される。
 
　現在ニュートラル・バンドに属し、インセンティブを受けていない一部の車は、新体制の下では1万5,000Sドルのペナルティを受けることになる。
 
　自動車ディーラーは、これは2023年内に影響を受ける車の販売を急ぐのに十分な重要な理由だと述べている。
 
　新年を迎える前に、より高いVESリベートを得るためにハイブリッド車への需要が急増していたとしても、前回の入札運動以来閑散としていた多くのショールームでは、その兆候はほとんど見られなかった。
 
　この変更により、ほとんどのハイブリッド車と一部の高性能EVは、2024年から奨励金が1万Sドル減額される。奨励金の減額に加え、VESは汚染物質の基準値も厳しくなる。
 
　ホンダ代理店Kah Motorのジェネラルマネージャーであるニコラス・ウォン氏は、入札件数が多かったのはフリート車のオーナーによるものだとし、ディーラーが前回の入札からこれだけの注文を集めるのは「かなり無理がある」と述べた。
 
　水曜日の入札は、現在の3ヵ月の期間での2回目の最後の入札である。LTAは今後数週間以内に11月から1月までのCOE供給量を発表する予定である。
 
　自動車ディーラーによると、今後の入札でCOEの供給が増えるとしても、VESのインセンティブ改定と年間販売目標達成の必要性が重なり、今年の保険料が下がる可能性は低いという。