大型車のCOEが最高値を更新

　若干の供給増にもかかわらず、8月23日（水）に行われた直近の入札では、新車購入権（COE）価格はほとんど上昇し、2つのプレミアムが新記録を樹立した。
 
　大きくてパワフルな車に関するカテゴリBのCOE価格は、2週間前の最高価格であるの12万6,889Sドル（約1,363万円）から2.4％上昇し、12万9,890Sドル（約1,395万円）で終了した。
 
　どの種類の車にも使用できるが、ほとんどが大きくてパワフルな車に使用される「オープン」カテゴリのCOEプレミアムは、13万1,000Sドル（約1,410万円）と過去最高に達し、前回の価格である12万6,201Sドルより3.8％上昇した。
 
　小さくてパワーのない車のCOE価格は、2週間前の9万9,499Sドル（約1,070万円）から0.5％上昇して10万Sドルで終了。同様に、商用車のCOEプレミアムも0.9％上昇し、8万2,801Sドル（約890万円）から8万2,100Sドルに上昇した。
 
　バイクのプレミアムは逆の動きをし、0.9％下落して1万1,402Sドル（約123万円）に終了し、前回の1万1,501Sドルから下がった。
 
　8～10月期のCOEは前年同期比で5.6％増加した。この増加は、5月に発表された臨時調整が大きく関係している。
 
　この調整では、シンガポール陸運局（LTA）はピーク時のCOEを事実上前倒しした。合計で1,025のCOEが現在の3ヵ月の枠に投入されたが、すべてが車向けという。
 
　オブザーバーは、今回の値上げ幅はインパクトを与えるには小さすぎると指摘し、価格スパイラルを抑制するために、より多くの対策を導入すべきだと述べた。例えば、自動車ローン規制をより厳しく実施し、企業に規制を適用し、自家用ハイヤーの野放図な増加をチェックすることなどである。