2023年7月19日
6月の輸出15%減、9ヵ月連続マイナス
シンガポール企業庁が7月17日発表した2023年6月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比15.5%減の149億2,833万Sドル(約1兆5,700億円)だった。前年同月を下回るのは9ヵ月連続。主力の電子製品(15.9%減)など各品目が落ち込んだ。
電子製品は11ヵ月連続の前年割れ。同分野の4割を占める集積回路(IC、31.8%減)は、マレーシア向けが前月と同様に半減したほか、韓国向けが8割減となった。一方、通信機器(45.8%増)とディスクドライブ(16.2%増)は足元で増加が続いている。非電子製品(15.4%減)は9カ月連続のマイナス。石油化学製品(34.0%減)や医薬品(29.5%減)などが大きく落ち込んだ。
国・地域別の輸出では、最大輸出先の中国(3.1%増)と香港(41.9%増)でプラスとなる一方、他の主要国は軒並みマイナス。対日輸出は28.9%減と4ヵ月連続の前年割れで、電子製品が36.9%減、非電子製品が27.2%減だった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)