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社会

2023年5月22日

近隣のHDBコーヒーショップで格安店検索サイトが登場

 自分の家の近くにあるコーヒーショップで格安の食事を検索することができる新しいウェブサイトが登場した。
 
 このサイトは、Housing BoardとGovernment Technology Agencyが5月19日(金)に立ち上げたBudgetMealGoWhereというウェブサイトで、郵便番号を入力すると現在地から2km以内の格安の食事や飲み物を探すことができる。
 
 使用者は、政府の統合アプリであるLifeSGアプリからもアクセスすることができる。
 
 屋台の運営者は、近隣の他の飲食店に負けないような価格で食事を提供することを奨められているので、値段は通常よりも安く、食事で3Sドル~3.50Sドル(約307円~約359円)、ホットドリンクで1Sドル~1.15Sドルで提供されている。
 
 2023年3月、シム・アン外務担当兼国家開発担当上級国務大臣は国会で、2026年までに島内のHDB団地にある飲食店の約半数にあたる374軒のコーヒーショップすべてで、格安の食事メニューを提供すると発表した。
 
 2023年3月現在、格安の食事を提供するコーヒーショップは72店舗あり、そのうち約40店舗がBudgetMealGoWhereのウェブサイトに掲載されているが、2023年末までには、合計130店舗が利用できるようになるという。
 
 さらに、今後5年以内に、新たに34店舗のコーヒーショップが完成する予定である。
 
 シム氏は、より手頃な価格で食事を楽しめる住民のニーズを満たし、出店者の運営コストが持続可能であることを保証するためのバランスを取ることを目的としていると述べた。
 
 出店者が格安の食事メニューを提供できるようにするため、PQM(Price-Quality Method)入札で貸し出されるコーヒーショップは、2018年以降、レンタル料が平均27%引き下げられている。
 
 PQMの入札は、価格だけでなく、さまざまな基準に基づいて評価されるが、その要件のひとつが、提供する飲食物の値ごろ感となる。
 
 同様に、更新時期を迎えるレンタルコーヒー店などには、更新時から1年間、5%のレンタル料割引が適用される。また、すべての出店者がオペレーターのレンタル割引の恩恵を受けられるように、セーフガードも設けられている。
 
 格安の食事メニューを提供する出店者の看板には、新たに格安の食事ステッカーが掲示される。これにより、顧客は格安の食事メニューを提供しているお店が簡単わかることができ、売上を促進することにつながる。
 
 FoodHub@Sengkangのエコノミーライス屋台のブー・ジェン・トンさんは、顧客の8割の人は、格安の食事を注文している。最も人気の高い料理なので、毎日大量に販売することで、3.30Sドルという低価格を維持することができているという。

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