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社会

2023年5月8日

オーチャードタワーのナイトライフ施設、運営継続のための代替地探しに苦戦

 オーチャードタワーは、同地区の開発によって大衆娯楽事業の停止が発表されているが期限が延長されたにもかかわらず、ナイトライフ施設の運営者は、クラブを運営する代替地を見つけるのに苦労しているという。
 
 都市再開発局(URA)によると、この複合開発地に残るために運営者はファミリーレストラン、ショップ、ジムやフィットネスセンターなど、他の商業用途に切り替えることができるという。
 
 2つのバーを経営しているハリー氏は、私たちはナイトクラブビジネスに25年間携わってきたが、レストランの運営方法は全くわからない。バーが占めるスペースにはレストランとして運営するための設備がない。例えば、排気口を設置して排気を分散させる必要があり、それには多額の費用がかかる。レストランに変えろという発想は、廃業しろというのと同じであると述べた。
 
 2022年7月、警察は事業者や不動産所有者に対し、2023年5月31日以降にパブリックエンターテインメントライセンスを更新しないことを通知した。
 
 オーチャードタワーにあるナイトライフ施設には、Jamboree Bar & Cafe、Top 5、Orchard Supreme KTVがある。
 
 事業者やシンガポールナイトライフビジネス協会からのフィードバックを受け取ったので、警察は4月13日、締め切りを7月末まで延期し、ナイトライフ施設が代替の手配に移行するのを容易にすることを発表した。
 
 ハリー氏は、この発表以来、クラブの代替地を探し回っていたという。
 
 都市再開発局にインターナショナルビルやカッページプラザ、オーチャードプラザといった場所に移転できないか電話で確認をしたが、そこではナイトクラブとして営業することはできないと言われた。
 
 またキャピタランドに候補地を問い合わせたが、キャピタランドはナイトクラブとして使用できる物件を持っていないという。
 
 URAの広報担当者は、オーチャードタワーのナイトクラブの運営者は、他の適切な商業施設に事業を移転することができると述べたが、キャピタランドのような不動産グループは、満室に近い状態になっている。
 
 キャピタランド・インテグレーテッド・コマーシャル・トラストの2022年の決算では、2022年12月31日時点で小売店の入居率は98.3%となっている。現在再生工事が行われているCQ @ Clarke Quayは含まれていない。
 
 URAによると、オーチャードタワーのナイトライフ施設の運営者は、物件の利用変更の申請をすることもできるが、審査が必要であるという。

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