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経済

2023年3月14日

1月の鉱工業生産2%増、電子は落ち込む

 マレーシア統計局が3月13日発表した2023年1月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で1.8%上昇した。前年同月を上回るのは17ヵ月連続。ただ、前月(2.8%上昇)からは伸びが縮小した。電子製品が2年8ヵ月ぶりに落ち込んだ。
 
 産業別では製造業(1.3%上昇)が18ヵ月連続のプラスだったものの、前月(3.0%上昇)からは減速。電力(4.3%低下)は4ヵ月連続のマイナスで、前月(2.2%低下)に比べ下げ幅が拡大した。一方、鉱業(5.9%上昇)は伸びが加速した。
 
 製造業では7分野のうち4分野で指数が上昇。うち輸送機器(8.0%上昇)が3ヵ月連続のプラスとなり、分野別で伸びが最も大きかった。新車販売の拡大が続く中、自動車(12.2%上昇)がけん引している。主力の電気・電子製品(0.4%上昇)は18ヵ月連続のプラスだったものの、上昇幅が縮小。これに含まれる電子製品(2.8%低下)は20年5月以来の前年割れとなった。
 
  マイナスの分野では木製品・家具・紙製品・印刷(6.1%低下)の落ち込みが最大。ほか、非金属鉱物・ベースメタル・金属製品(0.6%低下)は小幅ながら約2年ぶりに前年を割り込んだ。
 

製造業売上高6%増


 統計局が同日発表した23年1月の製造業売上高は、前年同月比6.5%増の1,480億1,040万リンギ(約4兆4,500億円)だった。前年同月を上回るのは32ヵ月連続。ただ、前月(8.8%増)の伸びを下回り、5ヵ月連続の減速となった。7分野のうち木製品・家具・紙製品・印刷(2.2%減)を除く6分野がプラスで、輸送機器(14.0%増)は前月から伸びが加速。一方、電気・電子製品(6.4%増)は足元で鈍化が続いている。
 
  製造業の従業員数は3.0%増の234万人。支払われた労賃は4.0%増の81億8,000万リンギ(1人当たり3,494リンギ)だった。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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