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社会

2023年3月7日

シンガポール国立博物館、孫文南洋記念館を2025年までに修復へ

 エドウィン・トン文化・地域・青年大臣兼第二法務大臣は、3月6日(月)に行われた議会で、シンガポール国立博物館と孫文南洋記念館、旧イスタナ・カンポン・グラムとイスタナの4つの建造物が修復される予定であることを発表した。
 
 国立記念碑を保護する計画について質問したSitoh Yih Pin氏(ポトン・パシール)に対して、トン氏は、これらの記念碑は定期的に修復され、建物を後世や将来の世代のために保存するためのものであると述べた。
 
 文化・地域・青年省(MCCY)は声明の中で、国立博物館の作業には、外装の修復や建物の設備のアップグレードなどが含まれると述べている。
 
 同省は、修復作業は2023年末から2025年まで段階的に行われ、作業が行われている間も博物館は一般公開される。博物館は常設ギャラリーおよびガラスドームのコンテンツを見直し、更新する予定である。改修の詳細については2023年後半に発表される予定と述べた。
 
 一方、タイ・ジン・ロード(Tai Gin Road)にある孫文南洋記念館については、修復作業が2024年に始まり、2025年に完成する予定である。
 
 作業には、建物のエネルギー効率を高めるため、機械・電気設備などのインフラ整備を行うという。
 
 修復作業中は、孫文南洋記念館は閉鎖される。
 
 2022年10月30日、マレー遺産センターが入居するイスタナ・カンポン・グラムが一般公開を終了し、2025年に完了予定の修復および改良作業が行われる。センターは、シンガポールのマレー人コミュニティの豊かな遺産と文化を紹介する更新されたギャラリーと新しいインタラクティブ展示で再開される。
 
 センターは、ギャラリーや講堂をリフレッシュして再オープンする予定である。
 
 一方、1867年~1869年にかけて建設されたイスタナに関する作業は、2024年初頭に開始され、約3年かけて行われる予定という。
 
 トン氏は、この建物はシンガポールが植民地から主権国家に移行する際に重要な役割を果たしていたことに言及し、今後の修復作業によって、歴史的な重要性や重要な国家行事やコミュニティの機能を果たすために、建物が適切に保存され、機能的であることを保証すると述べた。
 
 MCCYによると、修復工事では、経年劣化や環境条件による劣化に対応し、既存の機械設備や電気設備の更新を行うという。

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