シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPCBDに6kmの新しいサイクリングロードが完成

社会

2022年11月28日

CBDに6kmの新しいサイクリングロードが完成

 シンガポール陸運局(LTA)は11月27日(日)の朝、中央ビジネス地区(CBD)に新たに6kmのサイクリングロードを設置し、マリーナ・バラージなどの人気エリアと交通機関や職場の間を結んだと発表した。
 
 新しいサイクリングロードは、トムソン-イーストコーストラインを含むMRTの駅や、タンジョンパガープラザ、ラオパサ、マーケットストリートホーカーセンター、ホンリムコンプレックスなどの職場や設備を結ぶと、S・イスワラン運輸相は日曜日にタンジョンパガーで開催した発表会で述べた。
 
 この道路は、シンガポールのサイクリング・ネットワークを島全体に拡大する計画の一部である。ここセントラル・ビジネス・ディストリクトやヘリテージ・ディストリクトでは、徒歩や自転車が好ましい移動手段となる大きな可能性を秘めている。インフラや交通の便を改善するだけでなく、都市の景観を改善し、アイデンティティを高めることも重要であるとイスワラン氏は述べた。
 
 新しい道が加わったことで、このエリアには21kmのサイクリングロードとパークコネクターが存在することになった。新しい一連の小道は、2018年に作業が開始された。
 
 イスワラン氏は、これらのエリアでより多くのウォーキングやサイクリングを行うには、駐輪場やシャワーやロッカーなどの施設など、より多くのサポートインフラが必要になるという。
 
 LTAは、アクティブ・コミュート助成金を通じて、このような施設の建設費の80%(1件あたり最大8万Sドル)を助成することで、このような活動を奨励したいと考えている。
 
 イスワラン氏は、アクティブな通勤をサポートするデベロッパーからの関心が高まっていることを嬉しく思う。例えば、GuocoLandとCapitaLandはアクティブモビリティの強い支持者で、開発の一環としてサイクリングロードやその他のサイクリングインフラの整備を促進していると述べた。
 
 LTAによると、周辺の公共駐輪場は4,800台あり、うち12台の路上駐車スペースを撤去して新たに120台が追加されたという。これは、2019年末にLTAがチャイナタウンのJiak Chuan Roadの路上駐車スペース2台を駐輪場に改造した試みに続くものという。
 
 2050年までに炭素排出量をゼロにするというシンガポールの目標に貢献するため、交通セクターをより環境にやさしく、持続可能なものにするための中核的な戦略であるとイスワラン氏は述べた。
 
 タンジョンパガーに住むガネサン・クランダイさん(67歳)は、イベントの傍らで、新しいサイクリングコースは自分のような愛好家にとってより簡単で安全なものになると語った。
 
 ガネサン氏は、イスワラン氏を含む約50人のグループの一員として、小雨と曇り空にもかかわらず、日曜日の開始イベントの一環として、新しいサイクリングロードのサイクリングツアーに出発した。
 
 サイクリング普及のための地域貢献活動も行っているガネサン氏は、シンガポールでサイクリングへの関心が高まるにつれ、このような新しい道路、より多くの駐車スペースと安全な場所が必要となるという。
LTAは声明の中で、オーチャード、ニュートン、リバーバレー、ローチョー、オートラムにまたがる中央エリア内のサイクリングロードの追加を検討していると述べた。
 

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