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経済

2022年11月9日

クラン西港のコンテナ量、1〜9月は5%減

 首都圏セランゴール州のクラン西港を運営するウエストポーツ・ホールディングスは、2022年1〜9月のコンテナ取扱量が747万TEU(20フィートコンテナ換算)だったと発表した。増減は示していないが、前年の発表に照らし合わせると、前年同期比5.4%減。上半期はウクライナ危機やそれに伴う物流網の停滞が影響したが、第3四半期には回復が見えたとしている。
 
 内訳をみると、積み替えが11.4%減の452万TEUで2桁の落ち込み。一方、輸出入は295万トンで7%増加した。
 
 1〜9月の売上高は2.0%増の15億1,800万リンギ(約470億円)、純利益は20.6%減の4億6,500万リンギだった。コンテナ取扱量が減った上、原油高により燃料費が81.0%上昇。また、従業員の最低給与を22年1月から月1500リンギに引き上げており、人件費がかさんだことも響いて減益となった。
 
 ルーベン・エミル・グナナリンガム最高経営責任者(CEO)は、上半期に顕著だったウクライナ危機などによる物流停滞は改善に向かっていると指摘。物価高や中国のゼロコロナ政策など物流に影響を及ぼす懸念は尽きないが、国内経済はまだそれほど打撃を受けておらず、同社としてはマレーシアの港湾物流を円滑にするよう努めるとしている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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