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社会

2022年11月9日

QS世界大学ランキング、NUSは2位に後退、NTUは5位にランクイン

 シンガポール国立大学(NUS)は、アジア地域の教育機関を対象とした年間ランキングで2位となり、過去4年間におけるアジアNo.1の座を明け渡した。
 
 11月8日(火)に発表されたクアクアレリ・シモンズ(QS)の最新のアジア大学ランキングでは、中国の北京大学が首位に立った。
 
 南洋理工大学(NTU)は、英国に本拠を置く高等教育コンサルタント会社がアジアのトップ大学を紹介するランキングで5位に後退した。NTUは昨年、香港大学とともに3位にランクインしていた。
 
 今年のQSアジアランキングは、前年の687校から760校に増え、最大規模となった。このランキングは、学術的評価、雇用者評価、研究、リソース、外国人教員と学生の割合など、いくつかの要素に基づいて評価されている。
 
 3位は中国の清華大学、4位は香港大学だった。中国が128校と最も多く、次いでインドが118校、日本が106校となっているという。
 
 QSのシニアバイスプレジデントであるベン・ソウター氏は、シンガポールの高等教育には、誇るべきものがたくさんある。QS のアジア大学ランキングでは、ほぼ 10 年間にわたり上位 3 位のうち 2 つを占め、NUS と NTU が占めていた 1 位の座を維持してきた。今年度は若干の減少があったものの、同校の主要な教育機関はいずれもアジアのトップ5にランクインしている。アジアを代表する2つの研究機関がシンガポールを本拠地とすることで、科学技術やその他の分野における世界的な理解を深めることに貢献していると述べた。
 
 QS社は、学術評価指標に基づき、NUSは国際的な研究者の間でアジアで東京大学に次いで2番目に評価の高い大学であると発表している。
 
 NTUは地域別では9位にランクインしている。
 
 QS 社の指標である論文引用数、国際共同研究などの学術的インパクトでは、NUS と NTU はこの地域のトップ 5 に入っている。
 
 QS によると、シンガポールの主な研究分野は工学と技術で、特に石油工学とコンピュータサイエンスが多いというが、シンガポールの教育機関は、博士号を持つ職員の数では、地域のトップ100にランクされていない。
 
 NUSの広報担当者は、アジアでトップクラスの大学として、NUSは今後も教育、研究、革新、企業の分野で強力な実績を積み上げていく。我々が地域や世界をリードする大学として認められたのは、教授、研究者、スタッフ、学生、卒業生など、我々の才能あるコミュニティが、教育、学習、研究の分野で新しい境地を切り開くために協力して、素晴らしい仕事をしていることを確認したためである。我々は、新しいフロンティアを押し広げ、研究のトランスレーショナルインパクトを深めるために、優秀な教員や研究者を育成しながら、将来即戦力になる卒業生を育てることに目標を置いている。また、年によってランキングが変動することは、特に競争が激しい上位の世界的な指標においては、予想されることであり、NTUは、様々な定評あるランキングの複数年にわたる実績を広く捉えていると述べた。

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