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経済

2022年10月26日

9月の物価上昇率7.5%、前月から横ばい

 シンガポール統計局が10月25日発表した2022年9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で7.5%だった。08年6月以来の高水準だった前月から横ばい。
 
 食品(6.9%)の伸びが拡大する一方、ガソリン(11.8%)などが減速した。一方、民間道路輸送(22.3%)と住居(4.9%)を除くコア指数の上昇率は5.3%に拡大し、08年11月以来の大きさとなった。
 
 食品は7ヵ月連続で伸びが加速。鶏肉や卵などの食材、外食などの食品サービスとも高い伸びとなっている。民間道路輸送では、ガソリンのほか自動車(29.4%)も前月を下回った。ただ、車両購入権(COE)の発行枠が絞られる中で30%前後の上昇が続いている。
 
 シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は、今後も労賃上昇などの影響で高インフレが続くと予測。コア指数は23年半ばまで高水準を維持するとの見方を示した。22年通期の予測はCPI上昇率を6.0%、コア指数を4.0%に修正。従来の予測である5.0〜6.0%、3.0〜4.0%の上限に達するとみている。23年も同水準の伸びが続く見通しで、同年の予測はCPI上昇率を5.5〜6.5%、コア指数を3.5〜4.5%とした。22年1〜9月の平均はそれぞれ5.9%、3.8%だった。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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