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経済

2022年10月5日

第3四半期の住宅価格、前四半期比で3.4%上昇

 都市再開発庁(URA)によると、2022年第3四半期の住宅価格は前四半期比で3.4%上昇した。前四半期の3.5%からは伸びが鈍化したものの、需要の高い郊外の集合住宅では伸びが加速している。ストレーツ・タイムズが10月3日付で伝えた。
 
 集合住宅の価格は4.1%上昇。前四半期の3.6%から伸びが加速した。とりわけ郊外では7.0%と前四半期の2.1%から大きく加速。09年第3四半期以降で最高の伸びとなった。中心部でも2.3%と、前四半期の1.9%から伸びが加速した。なお集合住宅の販売価格の中央値は1フィート(約0.093平方メートル)当たり209Sドル(約2万1,100円)となり、前四半期から18.0%上昇した。一方、戸建て住宅の価格は前四半期から1.2%上昇した。
 
 不動産仲介・マーケティング業者であるプロップネックスのイスマイル・ガフール最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス流行からの経済回復や低金利に伴い不動産需要が拡大し、不動産価格が上昇してきたと指摘。ただ金融正常化が進み世界経済の成長見通しに陰りが出て、国内では9月30日から住宅ローンの審査基準が厳格化される中、住宅購入に慎重な流れが訪れるとみている。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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