AsiaX

7月の工業生産0.6%増、電子は落ち込む

 シンガポール経済開発庁(EDB)が26日発表した2022年7月の鉱工業生産指数(19年=100)は121.1となり、前年同月比で0.6%上昇した。前年同月を上回るのは10ヵ月連続。ただ、前月(2.6%上昇)からは減速した。中国からの受注が落ち込んだことなどで主力の電子(6.3%低下)が6ヵ月ぶりの前年割れとなった。
 
 電子では半導体(4.1%低下)が2ヵ月連続のマイナス。ほか、コンピューター周辺機器・データ記憶装置(14.9%低下)と情報通信機器・消費者電子機器(11.7%低下)が需要減で2桁の落ち込みとなった。電子以外ではバイオ医療(10.8%低下)が3カ月連続の前年割れで、医薬品生産が低迷している。
 
 一方、輸送エンジニアリング(18.6%上昇)は船舶の修理などが好調だった。精密エンジニアリング(13.9%上昇)では半導体設備の生産拡大が続いている。

(提供:亜州ビジネスASEAN