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オーチャードロード周辺から百貨店の撤退が相次ぐ

 近年、シンガポールの高級ショッピング街であるオーチャードロードから多くの百貨店が撤退しているが、専門家はオーチャードロードがライフスタイルの発信地として進化していることの一部だと語っている。
 
 近年この一等地のショッピングエリアから撤退した、かつての有名百貨店の名前をあげる。

OG at Orchard Point


 
 今月初め、百貨店のOGは、18年間在籍したオーチャード・ポイント店を今年10月に閉鎖する計画を発表した。
 
 OGの広報担当者は、この閉鎖は、郊外の顧客の近くでより多くの店舗をオープンするという長期戦略の一環であると述べた。
 
 OGは、オーチャード・ポイントの店舗を地元企業に賃貸し、旗艦店を設立して、生鮮食品と食料品に特化したメガマートのコンセプトに転換することに同意した。
 
 スタッフは、Albert ComplexとPeople’s ParkにあるOGの残りの2店舗に移される予定という。

Robinsons at The Heeren


 
 162年の歳月を経て、Robinsonsは2020年12月にThe Heeren、昨年1月にRaffles Cityの最後の2店舗をそれぞれ閉店した。
 
 その理由として、消費者の購買パターンの変化や家賃の高騰、パンデミックの影響で悪化したことなどが挙げられている。
 
 2014年には、31年間アンカーテナントとして入居していたThe Centrepointの店舗を閉鎖した。
 
 昨年6月、RobinsonsはオンラインストアRobinsons Department Stores Onlineとして復活した。
 
 昨年11月には、家電量販店コート(Courts)がロビンソンズの一等地であるヒーレン(The Heeren)を引き継いだ。

Metro at The Centrepoint


 
 1950年代に創業したインドネシア発のブランドで、同モールのアンカーテナントとして5年間営業したThe Centrepointの6階建ての旗艦店を2019年9月に閉店した。
 
 ParagonとCauseway PointにあるMetroのアウトレット店は営業している。
 
 2020年9月にスポーツ用品大手DecathlonがMetroに代わってアンカーテナントとなった。

John Little at Plaza Singapura


 
 同チェーンの最後の店舗は、2016年12月にPlaza Singapuraで閉店した。
 
 閉店当時、ジョン・リトルはシンガポールで174年続く最も古い百貨店であった。長年にわたり、マリーナ・スクエア、ホワイト・サンズ、ティオンバル・プラザなどにも店舗を構えていた。
 
 2017年にはサンテックシティ、2018年にはシングポストセンターに出店するなど、ポップアップストアの形で時折マイナーな登場を続けている。