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経済

2022年6月20日

5月の輸出3割増、電子・パーム油など伸びる

 マレーシア統計局が6月17日発表した貿易統計によると、2022年5月の輸出額は前年同月比30.5%増の1,204億9,450万リンギ(約3兆6,700億円)だった。増加は21ヵ月連続で、21年8月以降は2〜3割の増加が続いている。主力の電気・電子製品が1.5倍に増えたほか、インドネシアが輸出を一時禁止したパーム油などが大きく伸びた。資源高で輸入は原油、石油製品が急伸し、37.3%増の1,078億7,580万リンギと過去最高額を更新。貿易収支は126億1,870万リンギの黒字だった。
 
 輸出全体の4割近くを占める電気・電子製品は45.3%増となり、10ヵ月連続のプラス。中国向けが48.1%増、シンガポール向けが53.0%増と大きく伸び、全体を押し上げた。全体の1割を占めるパーム油・関連製品は6割増加。東南アジア向けは倍増した。資源高で石油精製品は9割拡大。ほか、鉄・鉄鋼製品が3割贈、機械・部品が2割増と伸びが大きかった。一方、新型コロナウイルス関連の特需の終息で低迷が続くゴム手袋は6割の落ち込みだった。
 
 主要国・地域への輸出額は概ね2桁の増加。シンガポール向けが40.9%増えて全体の15.2%を占め、中国を抜いて最大の輸出先となった。電気・電子製品のほか、石油製品や機械・部品がけん引した。2番目に大きい中国向けは10.1%増で、全体に占める割合は12.7%。日本向けは14.0%増だった。
 
 輸入は最大の電気・電子製品が48.0%増え、原油は2.1倍に拡大した。国別では最大の中国からが11.9%増、日本からが13.3%増だった。ロシアからの輸入は77.4%増え、全体の1.1%を占めた。
 
 1〜5月の累計は、輸出額が前年同期比23.5%増の5,929億7,300万リンギ、輸入額が27.0%増の4,918億5,190万リンギ、貿易収支が1,011億2,110万リンギの黒字だった。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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