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経済

2022年6月14日

第1四半期のスマホ市場29%減、供給不足で低迷

 米調査会社IDCの6月10日発表によると、2022年第1四半期のマレーシアのスマートフォン出荷台数は前年同期比28.8%減の324万5,900台だった。前四半期比でも21.7%減と低調。世界的な物流遅延の影響で中国ブランドを中心に低価格モデルの供給が滞ったことが影響した。
 
 ブランド別の市場シェアは、韓国のサムスン電子が33.9%(830万3,000台)でトップ。新モデル「ギャラクシーS22」が好調で、前年同期比では5.5%減と、他のブランドに比べ減少幅が小さかった。2〜5位は中国メーカーが続き、いずれも3〜6割の落ち込み。◆小米集団(シャオミ)=シェア24.3%◆OPPO(オッポ)=12.9%◆vivo(ヴィーヴォ)=11.7%◆OPPOのサブブランドである「リアルミー」=7.8%――の順だった。
 
 IDCマレーシアは22年通期の出荷台数が前年の約1,200万台から5%減少すると予測。市況が回復する時期は、手頃な価格帯の製品の供給が増える下半期以降になるとの見方を示した。第2四半期は消費が伸びるイスラム教の断食明け大祭(22年は5月初め)があったものの、新型コロナウイルス関連規制が緩和されたことで、消費者の関心が衣類や旅行に向かったという。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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