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経済

2022年6月2日

民間企業の昇給率、21年は3.9%

 シンガポール人材開発省(MOM)が発表した2021年の賃金動向に関する報告書によると、民間企業の賃金上昇率は前年比3.9%だった。前年は新型コロナウイルス流行の影響で1.2%と低調だったが、経済回復に伴い19年(3.9%)と同水準まで戻した。
 
 業種別の賃金上昇率は、13業種すべてで20年を上回った。小売業(5.5%)や情報・通信業(5.1%)で高く、製造業は4.0%だった。昇給した企業の割合は全体の69.5%、減給した企業は10.4%。前年はそれぞれ58.9%、22.9%だった。
 
 調査は民間企業(従業員10名以上)の5199社、従業員107万7400人を対象とし、22年2〜4月に実施(回答率84%)。シンガポール人と永住権(PR)保持者の賃金について集計した。賃金には中央積立基金(CPF)の雇用主拠出分と、ボーナスに相当する年次変動手当を含む。物価上昇分を差し引いた実質の賃金上昇率は1.6%となり、前年の1.4%からやや加速。ただ、19年の3.3%は下回った。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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