2022年4月12日
ケッペル・クラブ用地にHDBフラット6,000戸を建設
グレーター・サザン・ウォーターフロント（GSW）のケッペル・クラブ用地に約6,000戸の住宅局が建設され、最初の受注生産（BTO）プロジェクトとして3年以内に販売が開始される予定という。
4月12日（火）、デスモンド・リー国家開発相は、この48ヘクタール（ha）の敷地に建設される9,000戸の住宅の一部であり、自然に近いユニークなウォーターフロント生活を提供すると発表した。残りの3,000戸は民間住宅となる予定。
都市再開発局（URA）は、今後3年から5年の間に、公共および民間の住宅開発が順次開始される予定であるという。
ケッペル・クラブの48haの敷地は、ビダダリ団地の約半分の広さで、ブキメラーに属し、テロックブランガロード、ベルレイヤークリーク、ブキチャーミンに囲まれている。2014年以降、URAのマスタープランで住宅用地としてマークされている。
リー氏は、中心部に位置し、近くにMRTの駅が2つあることから、我々は団地をカーライトに保ち、住民が徒歩や自転車で簡単に移動できるようにすることを目指すと述べた。
将来的には、MRT環状線のラブラドール・パーク駅とテロックブランガー駅を利用し、遊歩道で団地と接続する予定という。
敷地内には、敷地面積の約20％、サッカー場約18面分に相当する10ha近くが公園や空き地として確保される予定である。この中には、中央通路、ベルレイヤー通路、ヘンダーソン通路、北通路の4つの緑の回廊があり、レクリエーション空間として利用される予定である。
リー氏によると、この計画は、環境影響調査（EIS）の勧告と自然保護団体からのフィードバックによって導かれたものだという。
これらは、EISレポートに関するパブリックコンサルテーションの後に微調整される可能性がある。HDBによると、集合住宅は建物の高さをずらして設計し、緑地に向かって段々低くなるようにし、住民が玄関先で緑を眺められるようにしたり、天空の緑や景観の良いテラスも設置される予定という。
低層棟の屋上緑化は、蝶や、地元で絶滅の危機にあるアオハウチワドリやカササギなどの小型の都市鳥類の生息地としての役割も果たすことになる。
市街地から近いので、職住近接を実現する。これは、中部地区でより多くの住居の選択肢を持ち、複合的な開発を行うという我々の努力の一部である。すべての開発作業は、ケッペル・クラブの過去に開発が行われた土地のブラウンフィールドの敷地内に限定されるとリー氏は述べた。
ゴルフ場の賃貸契約が終了したら、当局はその土地を住宅用に再開発する予定だという。シンガポール土地公社のスポークスマンによると、既存のゴルフ場用地のリース契約は6月30日に切れるという。既存のクラブハウスは、来年3月31日までに、敷地を整地して復活させることになっている。
リー氏は、旧パシルパンジャン発電所の建物を、そのユニークな産業遺産とウォーターフロントという立地を活かした、特徴的で活気のある複合施設にする計画もあると付け加えた。
ケッペル・クラブ跡地のBTOプロジェクトがプライムロケーション公共住宅（PLH）モデルに該当するかどうかについて、HDBは、このモデルは、GSWを含む市内中心部と周辺地域などのプライムでセントラルなロケーションの厳選された公共住宅プロジェクトに適用される。これらの地域は市場価値が非常に高く、住宅を手頃な価格に維持するために多額の追加補助が必要になると述べた。
ケッペル・クラブの敷地はGSW内にあるが、当局はプロジェクトの立地、属性、市場価値などさまざまな要因を考慮した上で、PLHモデルを適用するかどうかを決定するという。PLHモデルのフラットの所有者は、10年間の最低居住期間や、フラットを売却する際に政府から補助金を受け取るなど、より厳しい購入・売却条件に従わなければならない。
リー氏によると、HDBは団塊の世代の子供であるエコーブーマーからの強い住宅需要と、世帯を小さくする社会的傾向の高まりに応えるため、より多くの住宅を建設しているとのことだ。
このBTOプロジェクトが始まれば、GSWはシンガポール南岸のメガ・ウォーターフロント開発へと変貌を遂げることになる。同エリアでの過去のBTO発売実績から、強い関心が寄せられると予想される。
2021年5月に開始されたテロックブランガ・ビーコンのBTOプロジェクトでは、1戸あたり23.3人以上の応募者があり、近年で最も高い率の1つとなっている。
2013年に発表されたGSWは、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ・イーストエリアからパシルパンジャンまでの30kmの海岸線から構成されている。マリーナベイの6倍、プンゴルの2倍の面積に相当する2,000haの土地を有している。
