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日系企業・社会

2022年1月24日

物流のトランコムが同業買収、隣国への展開視野

 物流のトランコム(本社:名古屋市東区)は1月20日、シンガポールの同業スターリング・リソーシズ(SLR)とそのグループ会社のH&Sを買収すると発表した。買収額は計11億4,100万円。2社は衣類やヘルスケアなどのグローバル企業の物流業務を担っており、近隣国への進出も検討していることから、買収で東南アジアでの事業拡大を加速する。
 
 両社の代表者であるシ・イハン氏から株式を取得する。今月28日付でSLRの株式70%とH&Sの全株式を取得する予定。SLRについては、2024年までに株式を追加で取得し、全額出資とする。
 
 SLRは14年設立。貨物フォワーディングやパッキングなどの業務を手掛け、顧客の店舗・倉庫の在庫管理や受発注に最新のIT(情報技術)システムで対応しているという。マレーシアやタイ、インドネシアなどへの進出を検討している。20年の売上高は2億6,600万円、純利益は1億700万円。年末時点の総資産は5億2,800万円で、うち純資産は4億4,100万円だった。一方、H&Sは売上高が4,000万円、純利益が2,200万円、総資産が1億8,100万円、純資産が1億3,300万円だった。
 
 トランコムは東南アジアで、2008年にタイに進出して物流業務などを展開。19年にはシンガポールでビル清掃サービスを手掛けるサージェント・サービシズを買収した。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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