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旧正月用の新紙幣求め、銀行やATMに長蛇の列

2月1日(火)の旧正月を前に、新ドル札の受け取りを求める高齢者を中心とした長い行列が、銀行やポップアップATMの前に見られた。シンガポール通貨庁とシンガポール銀行協会は12月、今年の旧正月には電子アンパオを選ぶようシンガポール国民に呼びかけたにも拘わらずに行列ができた。
 
 旧正月に新札を交換することは伝統の重要な一部であると考える人もいる。1月12日(水)の朝、Lorong 6 Toa PayohにあるDBS支店では約40人が列を作っていた。
 
 午前6時に到着したChan Kee Heong氏(76歳)は、自分のためというより、若い世代のために行列しているいという。その後、この男性は列整理券を渡され、午前9時半までに戻るように言われた。
 
 DBSはウェブサイトで、新紙幣の交換サービスはオンラインで予約した顧客のみを対象に実施すると述べているが、60歳以上の高齢者や体の不自由な方については、徒歩での来店も可能だという。
 
 ほとんどの銀行では、2Sドル(約170円)、10Sドル(約853円)、50Sドル(約4,265円)の新券が用意されている。今日の朝で、DBSの45ヵ所のうち28ヵ所で予想待ち時間が2時間以上となっていた。
 
 POSBのBukit Batok Central支店には午後4時現在20人が列をなしており、職員が列に並んでいる人たちに安全な距離の取り方を徹底しているのが見て取れた。
 
 POSBに予約していたNick Lam氏(44)は、両親のために新札を集めているという。私たちの世代は電子アンパオを使うことを奨励されているかもしれませんが、年配の人たちはまだ伝統的な方法でアンパオを渡すことを好む。若い世代としては、できる限り協力すべきだと述べた。
 
 マダム・ヌール・シティ(67歳)は、70代の隣人のために新札を集めるため、1月12日(水)の朝、トアパヨのポップアップATMに30分も並んだ。旧正月を祝う人たちは、今でも伝統的な赤い包みを好むと思う。私も、ハリラヤの間は現物の紙幣と交換したいという。
 
 このポップアップATMは、1月31日(月)午後1時まで新札の払い出しを行っていまる。