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社会

2022年1月11日

警備員を轢き殺すと脅迫、ベントレーの運転手を逮捕

 1月11日(火)の朝、Red Swastika Schoolの校門で、ベントレーで警備員を轢き殺すと脅迫する映像が撮影され、61歳の男が軽率な行為で傷害を負わせたとして逮捕された。
 
 ソーシャルメディアに流れた動画には、ベドックにある小学校への立ち入りを阻止されたにもかかわらず、運転手が白い車を数回少しずつ前進させ、警備員を押し返す様子が映っていた。火曜日の夜の声明で、警察は午前11時40分ごろ、Bedok North Avenue 3で発生した事件について通報を受けた。62歳の警備員が軽傷を負って、現在捜査が進行中であると発表した。
 
 シンガポール教育省(MOH)のチャン・チュンシン教育相は、Facebookの投稿で、ドライバーが学校に入ろうとし、さらに自分の車を使って警備員や学校の職員に対して危険な操作をしていると述べた。またチャン氏は、「容認できない行為」であり、大人として、私たちは他人を尊重し、学校コミュニティの集団安全保障のために設けられた規則を遵守する方法について、子供たちに良い手本を示すべきであるという。
 
 ビデオでは、ベントレーが、学校への侵入を防ぐために車の前に立った警備員に押し付ける様子や学校職員が車の横に立っている乗客に話しかけている様子も映っている。乗客が車に戻った後、職員は手を使い、警備員が止めるのを助けている。
 
 火曜日の午後、警備員組合(USE)はFacebookの投稿で、警備員のNeo Ah Whatt氏は元気ではあるが、右膝が痛いということで、メディカルチェックの後、3日間の診断書が発行され自宅で療養していると述べた。
 
 事件は午前7時30分ごろに校門で発生した。この時間は、生徒を学校に送り出す保護者の通常のラッシュアワーである。チン氏は、この車は学校に入るための有効なラベルを持っていたが、入校を待つ車の列に割り込んできた。
 
 昨年7月から9月にかけてUSEが行った調査では、1,000人の警備員のうちおよそ5人に2人が、勤務中に言葉や身体による虐待を経験したという。虐待のほとんどは年配の警備員を対象としたもので、そのほとんどが一般市民からのもので、警備員から報告された虐待事例の約40%を占めているという。

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