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経済

2021年11月30日

10月の輸出額25%増、2ヵ月連続で過去最高更新

 マレーシア統計局が11月29日発表した貿易統計によると、2021年10月の輸出額は前年同月比25.5%増の1,144億2,940万リンギ(約3兆700億円)だった。前月に続き過去最高額を更新。資源高を背景に石油製品などの輸出額が大きく伸びた。輸入額と貿易黒字額も過去最高となり、それぞれ27.9%増の881億8,020万リンギ、262億4,920万リンギだった。
 
 輸出は14カ月連続のプラス成長で、伸び率は前月から加速。コモディティー価格が上昇傾向にある中、石油製品が2.3倍、金属製品が2.5倍に拡大し、両品目だけで輸出額増加分の4割超を占めた。
 
 主要品目では、機械設備・部品や加工食品なども2桁増だった。最大の輸出品目である電気・電子製品は8.8%増となり、3カ月連続のプラス。一方、自動車を含む輸送機器は3.8%減と落ち込みが続いている。ゴム製品や木製品も前年割れだった。
 
 主要国・地域への輸出額は概ね増加。最大の中国向けが24.8%増、2番目のシンガポール向けが7.1%増などと伸びており、中国向けは金属製品や鉄・鉄鋼製品、シンガポール向けは電気・電子製品がけん引した。対日輸出は29.3%増だった。
 
 輸入は全体の3分の1を占める電気・電子製品が36.1%増となるなど、主要品目の多くで2桁のプラス。国・地域別では最大の中国からが29.9%増、日本からが10.5%増だった。
 
 1〜10月の累計は、輸出額が前年同期比25.0%増の1兆37億4,790万リンギ、輸入額が21.8%増の8,011億7,270万リンギ、貿易収支が2,025億7,520万リンギの黒字だった。28日付国営ベルナマ通信によると、アズミン・アリ貿易産業相は21年の輸出額が1兆2,000億リンギに達するとの予測を明らかにした。21〜25年の中期国家開発計画「第12次マレーシア計画(12MP)」で25年の目標に設定した1兆2,400億リンギを前倒しで達成できると見込む。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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