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経済

2021年10月13日

8月の鉱工業生産1%減、2ヵ月連続で前年割れ

 マレーシア統計局が10月12日発表した2021年8月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で0.7%低下した。マイナスは2ヵ月連続。6月から新型コロナウイルス対策の活動制限が強化される中、鉱業(4.2%低下)と電力(4.8%低下)が落ち込んだ。一方、制限の一部緩和などで製造業(0.6%上昇)は3ヵ月ぶりに上昇した。全体の指数は季節調整済みの前月比で2.3%の上昇だった。
 
 製造業では、7分野のうちプラスだったのが2分野のみ。石油・化学・ゴム・プラスチック(15.2%上昇)の2桁上昇が続いているほか、主力の電気・電子製品(8.6%上昇)が2ヵ月ぶりにプラスを回復した。一方、自動車を含む輸送機器(34.3%低下)は大幅減が続いている。非金属鉱物・ベースメタル・金属製品(13.0%低下)と木製品・家具・紙製品・印刷(11.0%低下)も2桁の落ち込みだった。
 

製造業売上高6.8%増


 統計局が同日発表した21年8月の製造業売上高は、前年同月比6.8%増の1,265億リンギ(約3兆4,400億円)だった。増加は15ヵ月連続。7分野のうち4分野がプラスで、石油・化学・ゴム・プラスチック(31.4%増)の伸びが大きかった。食品・飲料・たばこ(7.0%増)も引き続きプラス。前月に落ち込んでいた電気・電子製品(6.9%増)もプラス転換した。一方、輸送機器(28.6%減)は前月に続き3割減となった。
 
 製造業の従業員数は0.8%増の221万3,715人。支払われた労賃は1.7%増の72億3,010万リンギ(1人当たり3,266リンギ)だった。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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