2021年8月2日
6月の失業率2.7%、就業者1.6万人減
シンガポール人材開発省(MOM)の7月30日発表によると、2021年6月の失業率(速報値、季節調節済み)は2.7%だった。新型コロナウイルス流行後でピークとなった20年9月(3.5%)から低下傾向にあり、前年同月(2.8%)も下回った。ただ、新型コロナの再流行で活動制限が強化されたことを背景に、外国人メイドを除く就業者の数は第2四半期中に1万5,700人減った。
6月時点の就業者数は335万2,400人(外国人メイドを含むと359万8,000人)だった。就業者数はサービス業で6,300人減と、4四半期ぶりにマイナス。また建設業は5,200人減、製造業は3,900人減と落ち込んだ。製造業の減少は6四半期連続となる。
失業率はシンガポール人と永住権(PR)保持者に限ると3.7%、シンガポール人限定では3.8%。ともに3カ月前から低下した。
全体の失業率は新型コロナの影響が出始めた20年3月に2.5%、6月に2.8%と上昇し、9月の3.5%は04年6月以来の高水準となった。ただ、その後は低下傾向にある。
(提供:亜州ビジネスASEAN)