トヨタとプロドゥア、6月販売は前月比9割減＝UMW

　複合企業UMWホールディングス（UMWH）は、傘下のプロドゥアとUMWトヨタ・モーターの2021年6月の販売台数が前月比で9割以上落ち込んだと発表した。同月1日に始まった新型コロナウイルス対策の厳格な活動制限令（FMCO）が影響。7月もこの状況が続くとみている。
 
　プロドゥア車の販売台数は前月比94.4％減の1009台、トヨタ車は98.9％減の85台だった。5月末までに成約して車両登録が6月にずれ込んだ分が販売台数として計上された。
 
　UMWHのダト・アフマド・フアード・ケナリ社長兼最高経営責任者（CEO）は、FMCOでショールームは閉店しているが、オンライン・ショールームを通じて予約が入っていると説明。活動制限が明ければ、工場をフル稼働させるだけの予約が入っているとした。また、政府が自動車の販売サービス税（SST）減免措置を半年延長して今年末までとしたことで、活動制限が解除された後の急速な販売回復に期待できるとしている。
 
　自動車産業のサプライチェーンについては、長引く都市封鎖（ロックダウン）でとりわけ部品メーカーからの供給に影響が出ると指摘。一方、従業員の新型コロナワクチン接種はサプライヤーも含め進んでいるとした。
 

（提供：亜州ビジネスASEAN）