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経済

2021年7月12日

セナイ団地で工場停止指示、受動部品供給に影響か

 新型コロナウイルスの流行拡大を受け、受動部品の重要生産拠点であるジョーホール州のセナイ工業団地で、全進出企業に7月8日から2週間の操業停止が指示された。同工業団地にはTDK、台湾・凱美電機(カイメイ・エレクトロニック)傘下の旺詮(ラレク)などが進出しており、需要期の受動部品の供給に影響を与えることは必至とみられる。台湾・経済日報が9日報じた。
 
 業界関係者によると、積層セラミックコンデンサー(MLCC)や、タンタルコンデンサー、アルミコンデンサー、レジスタなどの受動部品は、例年の需要期を迎えて供給がひっ迫状態にある。
 
 マレーシアはMLCC世界最大手の村田製作所、4位の太陽誘電、アルミコンデンサー2強の日本ケミコンとニチコン、固体コンデンサー首位のパナソニックなどが進出しており、コロナによって工業団地の操業停止が広がれば、影響は大きなものとなる。
 
 台湾の受動部品大手、華新科技(ワルシン・テクノロジー)は、同社の工場はコロナが比較的抑制されているペラク州にあり、既に規制が緩和されているため影響は軽微と説明した。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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