2021年6月24日
配車グラブと現代自が提携強化、EV普及拡大で
配車・宅配サービス大手のグラブと韓国の現代自動車グループは6月22日、東南アジアでの電気自動車(EV)普及拡大に向けて提携を強化すると発表した。EVの所有コスト低減を目的としたプログラムなどを実施し、グラブの運転手や配達員がEVを購入しやすいようにする。
グラブと現代自は2018年、EVを使った試験プログラムを行うことで合意。シンガポールで19年、インドネシアで20年にEVを使った配車サービスなどの試験運用を開始した。その中で行った運転手らへの調査で、高コストや充電時間の長さなど課題が浮き彫りとなっていた。
両社は提携強化を通じて、EVと電池のリースや、EV購入時の融資プログラムなどを試験的に開始する。まずはシンガポールで年内に始め、その後インドネシアやベトナムに拡大する。
グラブは東南アジアの8カ国に進出。スマートフォンのアプリを活用した自動車やバイクによる配車サービスや、料理の宅配サービスなどを提供している。
(提供:亜州ビジネスASEAN)