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経済

2021年2月16日

今年のGDPと非石油地場輸出予想、政府は維持

 シンガポール通産省とエンタープライズ・シンガポール(ESG)は15日、昨年通年の経済・貿易統計を発表した。昨年の国内総生産(GDP)は5.4%の減少(速報値は5.8%の減少)で、通産省は今年のGDP増加率予想(4~6%)を維持した。
 
 部門別実績は、製造が7.3%、金融・保険が5%、情報・通信が2.1%それぞれ増加。これ以外の部門の生産はすべて減少した。特に減少が顕著だったのは建設(減少率35.9%)、宿泊(同28.7%)、運輸・倉庫(25.4%)、外食(25.1%)、小売り(16%)だった。
 
 通産省は、経済がパンデミック以前の水準に戻るのは早くて下半期で、回復の歩調は部門によりまちまちとの見解を示した。製造、卸売りなど輸出志向部門は外需の恩恵を受けるが、観光、航空、小売り、外食サービスが年内に、パンデミック以前の水準に戻ることはないという。建設、海洋・オフショア業の回復の足取りは重い。
 
 ESGによれば、昨年の商品貿易は5.2%減の9,690億Sドル(約77兆円)で、原油価格の低迷による石油貿易額の減少が響いた。サービス貿易は14.3%減の4,971億Sドル(約39兆円)だった。
 
 非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除いた輸出)は4.3%の増加だった。今年の予想(0~2%増)は維持したが、商品貿易予想は2~4%増に上方修正した。

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