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社会

2021年1月25日

ローヘイでの祝い言葉の発声禁止、企業主催の会食も

 【シンガポール】ウイルス禍特別対策班のローレンス・ウォン共同議長(教育相)は1月22日、26日から社会活動規制を強化すると発表した。春節に向かうなか人同士の交流が増えることで新型コロナウイルスの感染が拡大する恐れがあるためだという。
 
 中国系住民は新年を祝う際、「魚生(ユーシェン)」と呼ばれるサラダを全員が箸で高く持ち上げる儀式「ローヘイ」を行うが、この際もマスク着用を義務付け、恭喜発財、万事如意など祝い言葉の発声を禁止する。企業にはローヘイなど新年の会食の開催を禁止する。仕事と関係のある行事とはみなせないからだという。
 
 1月26日以降、家庭が受け入れを認められる客は1日8人まで。家庭外での社交の集まりもこれまでどおり8人まで。家族や友人とはリモートで会うのが望ましいとした。訪問先は家族に限定し、1日の訪問先は多くて2家庭に限定するのが望ましいという。
 
 家庭の外での食事では、飲食する時以外はマスクを着用しなければならない。家族、親族が集まってのローヘイでも、複数のテーブルを予約しテーブル間で交流する行為は禁止。
 
 ウォン氏は「人の動きが増え交流が増せば、どんな感染症も伝染の可能性が高まる。家庭内での交流は規制できないが、勧告に従うよう求める」と述べた。

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