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経済

2021年1月18日

独VWが部品供給ハブ新設、シンガポールから移転

【マレーシア】独フォルクスワーゲンは、ジョホール州にアジア太平洋地域向け純正部品の供給センターを新設した。マレーシア投資開発庁(MIDA)が1月14日明らかにしたもので、シンガポールから移転した格好。純正部品の供給を円滑化することでアフターサービスの質を高め、顧客満足度や競争力の向上につなげる。
 
 施設はタンジュンペレパス港に直結する自由貿易区内に新設した。面積は5万平方メートルで、フォルクスワーゲンの乗用車や商用車、アウディ、シュコダの純正部品6万5,000個を保管。域内の21市場向けに供給する。最新の倉庫自動化システムなどを組み入れており、これまでより倉庫作業効率が最大15%高まるとしている。
 
 フォルクスワーゲン販売部門責任者のクリスチャン・アウルハイム氏は、アジア太平洋地域ではグループが注力する電気自動車(EV)の需要拡大が見込まれ、アフターサービス拡充に向け部品供給の円滑化が重要であると述べ、部品供給ハブ新設の背景を説明した。また、これまでの報道では、シンガポールの物流拠点は規模が小さく、手狭になっていたと伝えられている。
 
 なおマレーシア政府は2021年度予算で、海外向けの供給ハブ設立を支援する「グローバル・トレーディング・センター(GTC)」スキームを打ち出した。投資企業に対して税制や輸出入手続きへの優遇措置を設けている。

(提供:亜州ビジネスASEAN

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