シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP技術専門学校卒業生の就職率、昨年は低下

社会

2021年1月13日

技術専門学校卒業生の就職率、昨年は低下

 【シンガポール】ポリテクニック(技術専門学校)の昨年の卒業生の就職率は低下したことが、5校が行った調査から分かった。不況で企業が雇用を控えたためだ。
 
 卒業から6カ月以内にフルタイムの正社員の職を得た卒業生は52%(前年は61.1%)、パートの職あるいは短期契約の職を得た者は31.6%(同25.5%)。フリーランスなども加えた、何らかの職に就いた者は計87.4%(同90.7%)になる。
 
 フルタイムの正社員の職を得た者の月額賃金の中央値は2,400Sドル(約18万8,000円)で前年と同じ。産業部門別では、情報・デジタル技術職と人道・社会科学が2,500Sドル(約19万6,000円)で前年の2,450Sドルを上回った。
 
 就職できなかった卒業生の割合は12.6%(同9.3%)。卒業生就職調査委員会のクラレンス・ティ代表(ニーアン・ポリテクニック校長)は「就職戦線は厳しかったが、多くの卒業生が何とか職を得た。特に医療、情報技術、電子商取引で就業機会があった」とコメントした。
 
 調査には1万1,909人の卒業生のうち8,946人が回答した。パートまたは短期雇用と回答した卒業生のうち約半数は、学業を継続している、あるいはその準備をしていると回答した。
 
 政府は卒業生の就業可能性を高めるための研修を昨年実施しており、就職者には受講者が含まれた。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP技術専門学校卒業生の就職率、昨年は低下